2015/09/04

パターン化する人間関係

10年近く付き合いのある友達と、先日ちょっとした揉め事があった。そのとき彼女は自分の結婚式&披露宴を近くに控えていて、それに参加する際の私の服装について指示めいたことをしてきた。私はそれに呆れかえって参加を断り、その後何度も催促されたが結局参加しなかった。揉め事が起きてから数ヶ月が経った今も、私の行動はあれでよかったのかな、というもやもやが少し残っている。

今回の揉め事の直接的な原因は、結婚式に参加する際の服装について彼女からあれこれ指示を受け、それを私が拒否したことによるのだが、実際はこれまでの私たちの関係で起きたあれこれも大いに関係している。詳細を書くことは避けるが、私は以前から彼女の私に対する発言にイライラすることがたびたびあった。その多くは、私をコントロールするような、上からの物言いだ。彼女が実際私に対してコントロールしようとしていたのか、優越感を感じていたのか、はたまた全くそういう意識はなかったのかは定かではない。ただ、私自身はそう感じた、だけである。でも私は気持ちを彼女に打ち明けることはなかった。なぜかと問われれば理由はいくつか挙げられるが、どれもこれも今となっては後付けのような気がしてくる。1つは、私が彼女に対して文句を言うことで彼女が嫌な気分になるだろうと思ったこと、もう1つは、人間関係がこじれるのは面倒であり、こじれた後収拾する自信がなかったこと、さらにもう1つ、長年の付き合いだからまぁいいかと思ったこと、である。しかし、この状態を何年も続けてきたつけが回ってきた。私はこの状態に耐えられなくなって、彼女の人生の思い出である結婚式への参加を拒否したのだ。

これらのことを振り返ってみると、私と彼女の関係にはあるサイクルができていたように感じる。彼女が私に上からの物言いをする→私はイライラしているのにも関わらずそれを受け流す→彼女は私の気持ちを知らないから上からの物言いを繰り返す/エスカレートする、というサイクルである。このサイクルでは、私の事なかれ主義的態度は彼女の私への上からの物言いを助長させるように働くと考えられる。強化学習のようなものだ。私はこのサイクルを意図的に引き起こしたわけではないし、おそらく彼女も同様にそんなつもりはないと思う。ただ、お互いのそれぞれの意図による振る舞いが組み合わさり、結果としてそうなっただけだ。

このような、人間関係のパターンは先日帰郷した時に親の会話にも感じた。両親は、普通に2人で会話していたと思ったらいつのまにか口論になっていることがよくあるのだが、聞いていると大体いつも本質的には同じようなところで口論が生じ、母がしゅんとなって終わる。口論が生じるのは、どちらかが相手の汚点(汚点といってもたいしたことはない。いびきが大きいとかそのくらいの話だ…)をなんかの拍子に指摘するか、相手が自分の思い通りに動かないとき、それにちょっとケチをつけるかのいずれかである。しかしその発端が一旦生じるとあとはエスカレートしていくばかりだ。おそらくどちらも最初から口論するつもりなんてないし、相手が自分の言った何かに対して過剰反応するとも思っていない。だからいつも同じパターンを繰り返すのだろう。

今回私が彼女にした「結婚式に行かない」という行為は、繰り返し続けるサイクルに一石を投じたと考えることができる。受け流すから拒否へと転換したからだ。これから私たちの関係がどうなっていくかは分からない。ただ、私はこのことでけっこうなエネルギーを消費した。慣れないことをしたからか、揉め事を起こしてからしばらくは気が気じゃなかった。未だに後味が悪い。そして火種を大きくする前に手を打っとけばよかったと思った。

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