自己紹介

自分の写真
オンラインで英語個別指導します https://yokawayuki.com/service

2019/05/03

骨折から3ヶ月経ちまして。

1月に,生まれて初めて骨折をした。折ったのは,背骨の先っぽあたりの仙骨。自宅アパートの外階段を降りているとき,足を踏み外してお尻からどすんと落ちて,そのまま数段更に落ちた。ほんとにほんとに痛くて痛くて,すぐに立ち上がることができなくて,小声で呻いていたのだけれど,そのまま座ってると,コンクリート?の階段でお尻がどんどん冷たくなっていくし,そもそも出かけようとしていたときなので,ヨレヨレしながらなんとか立ち上がり,ゆっくりとぼとぼと歩いてみた。一応歩けたので,骨は折れていないかな…と思ってたのだけど,椅子に座ろうとすると痛いし,座った姿勢を維持できないしで,どうにも我慢ができず,その日の夕方病院へ。で,「折れてますね」と骨折宣告を受けたわけです。

骨折から3ヶ月が経ち,もう走ったり運動したりと骨折前と変わらぬ生活が送れているわけだが(2ヶ月過ぎたあたりでもう癒合してますね,と言われた),折った箇所はたまに鈍痛が生じます。座り方のせいなのか,天気や気圧のせいなのか,原因がよく分からず,しかもずっと痛いわけでもないので,とりあえず様子見しているが,折った箇所というのはそういうもんなのか…?と初めてのことでよく分かっていない状態です。
とまぁ,骨折のせいで何かと不自由な状態だった2ヶ月間だったのだけど,人間というのはすごいですね,その不自由さを抱えつつ生活に適応しようとしていくわけで,若干生活に変化が起こっていた。かがむと痛みが増すので,床に置いてあるものを足でとったり,そもそも下にものを置かないようにしたり,駅などにある公共の手すりをしっかり使ってありがたみを感じたり,とろとろスピードで歩いている人たちに対してイライラすることが減ったり(私は本来歩くスピードが早めだが,痛くて早く歩けなかったので)と,いろいろ考えたり,思ったり,感じるところがあったりした。その中で,骨折がほぼ治った今でも継続されてる変化が2つある。それは,時間に余裕を持って行動することがデフォルトになりつつあることと,自分を労るようになってきたこと(無理をしなくなってきた)だ。
時間に余裕を持って行動すること,これが自然にできる人がいることは承知しているが,私はそうではない。多分昔から。学生時代から遅刻ギリギリで登校することが多かったし,人と待ち合わせてもオンタイムか数分遅れることが多かった。仕事に関しても,出勤時刻少し前に行くので,もっと早く来なさい。と昔先輩?から言われたこともある。とはいえ,時間に余裕を持って行動することができないわけではない。早く行こう!と気合?を入れればちゃんと行けるが,それは私にとってかなり違和感のあることなので,継続されないのである。たまたま早く家を出過ぎてしまったときなどは,途中に寄り道をするなどして時間をつぶして,ギリギリに到着するのが自然なのである。

ところが骨折をしたら,身体が思うように動かなくなった。それによって,自宅から最寄り駅まで歩くだけでもいつもの倍以上の時間がかかり,駅から仕事場まで歩くにも,離れているときにはどのくらい時間がかかるか読めない。しかも,痛いから,いつもよりも注意深く慎重に歩きたい。ということで,そうせざるを得ず,かなり時間的余裕を見込んで行動するようになった。で,痛いうえに,こんな状態で目的地に向かう途中に不測の事態が起こっても困るので,寄り道もせず余裕を持って到着するようになった。
仕方ない…と思って始めた時間に余裕を持った行動だが,何度か繰り返していたら,時間に余裕を持った行動は,時間ギリギリの行動よりも,かえって楽だし効率がいいと感じるようになってきた。なんといっても,その場に到着してから落ち着きを得られるのである。しかも,落ち着いた状態で,その時間に次のタスクの準備やシミュレーションもできる。ギリギリで行動してバタバタしながらやるよりもなんと実があることか……。時間に余裕を持って行動すると,ギリギリで行動するよりも時間の無駄が多いと感じていたのだけど,この得られる落ち着きは全然無駄なものではないと思った。
そういうわけで,骨折がほぼ治っている今も,時間に余裕を持った行動を継続している。前の,ギリギリ行動に幾分かの余裕を加えた程度だけれども,ずっとやっていくと,何らかの事情によってギリギリになることに焦りと不安を覚えるようになってしまった。これが習慣化の力なのだろう。

続いて,自分を労ること(無理をしない)に関して。私は自分で骨が太く強い方だと思っていたので,骨折をしたという事実自体が驚きであった。あぁ,私も骨折するんだ……と,三十路過ぎて若干身体や体力に変化が生じていることも相まって,少しショックでもあった。それで,もっと私を労わろう,無理をしないようにしようと決めた。
時間に余裕を持って行動することも,ある意味,自分を労るの範疇に入る。ギリギリ行動することでバタバタしてしまうのは,なんとかなっているように見えても,自分のキャパを超えているからバタバタしてしまうのだろう。落ち着きを得ながら行動できれば,それは自分のキャパ内でできているということだ。そして,マルチタスクを前よりしなくなってきた。そもそもやることを減らし,ちょっとした計画を立てたりするようにし,何かをやるときにはなるべくそれのみをやる。そしてそれが一段落したら次のことに取り掛かる。そして,計画通りいかなかったら,また新しい計画を立てる。そういうふうにしている。また,睡眠時間を確保するようにもしている。睡眠時間が勿体なくて,4.5時間辺りまでどうにか削れないものかと頑張っていた時期もあったが,それはやめることにした。今は1日7時間くらい寝てるだろうか。よく寝ると身体の調子がよく,ストレスも減る。だから,1日をやはり落ち着いて過ごせる。

というわけで,もう二度と骨折はしたくないが,骨折をしたからの気づきもあったので,それはそれでよかった。人の行動や思考も,変えざるを得ない状況に陥ると,気合などに頼るよりも簡単に変わっていき,その変化が自分にとって良い感じだと,これまた自然に続いていくのだなと実感した次第でもある。