「あぁ,そういうことだったのか」と腑に落ちる経験は,そう頻繁には起こらない。大抵の場合,分かったような分からないような…のまま,もしくは分かったつもりのまま時が過ぎて,誰かが言ってた何かはいつのまにか忘れ去られてしまう。だがそれが,繰り返し見聞きしたことや,自分にとって重要なもの,必要なものだったなら,しばらく時が経った後でもふとした瞬間に腑に落ちることがある。
最近腑に落ちたことは,好きな海外ドラマ「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」(http://www.superdramatv.com/line/elementary/)を観ているときにやってきた。タイトルどおり,シャーロック・ホームズが現代のNYにいたら…という設定で作られている推理ドラマなのだが,ホームズが事件を推理していくさまをみて,けっこう前に頭に放り込んだ知識の1つのトゥールミンロジック(https://kogolearn.wordpress.com/studyskill/chap4/sec2/)がよくよく分かった。DataからWarrantを考えClaimを出すって,まんまシャーロック・ホームズのしていることである。もっとも彼の場合,観察力が鋭いゆえにDataから気づくことが多く,また知識も豊富ゆえ,様々なWarrantが出てきているが,やってることは事実からいくつかの仮説を立て,反証が出た仮説をつぶしていき,犯人を特定していくことである。
この腑に落ちた経験で今,「考え方がなっていない」とある友人から指摘されてきた理由がつかめつつある。その人がトゥールミンロジックを想定していたかどうかは定かではないけれど,もはや私がしてきた考えるという行為を,考えていたと自信を持って言えなくなってしまった。
今回の経験から理解したことは以下の3つ
・そもそも考えることは作り上げていくことである
・Data(一次情報,事実)重要,軽んじるべからず
・他人が作ったClaimや常識Claim,そのまま使わずDataやWarrantにまずは分解