格安SIMのスマホを使い始めてから,半年ちょっと経った。格安SIMにする前は10年以上docomoを使い続けていた。でも,月々の料金の高さ(だいたいの月々の平均:7500円)にいい加減我慢ならなくなり,もうやめようと思った。ちょうど2年縛りがなくなるのが今年の春くらいだったから,それに合わせて格安SIMに切り替えようと,昨年末くらいから情報収集を始めたのだ。いくつかの会社を比較検討してIIJMIOに落ち着いた。切り替えにも余計な料金がかからずスムーズに行えたし,料金面,通信面ともに満足していて,変えてよかったと思っている。不満なところはない。端末は,ASUSのZenfone 2 Laserを使っているが,こちらも特に不具合なく,使いやすい。あえて不満を挙げるなら,プリインストールのアプリが意外と多くて,アンインストールするのに手間がかかったことくらい。
最近私の友人の1人から,格安SIMスマホにしたという話を聞いた。それで,今どれくらいの人が格安SIMを使っているのか気になって,ちょっとググってみたら,MMD研究所の調査データが出てきた(https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1608.html)。データによれば,格安SIMの利用率は約15%で,音声プラン+データプランの利用率は約54%,楽天モバイルが優勢のようだ。これだけでは,具体的にどういう人が格安SIMを使っているのか見えてこないが,利用率の数値上は,前回調査時よりも若干増えている(https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1538.html)。
とはいえ,大半の人は大手キャリアを使っている。私は安さがまず優先なので,自分のそれまでのスマホの使い方や,他のサービスとの組み合わせなどを考慮しても大手キャリアを使い続けるメリットはなかった。大手キャリアを使う理由って?と思っていた矢先,父のことが浮かんできた。私が格安SIMにするときに,父もdocomoから格安SIMスマホに変えたのだが,私が見る限り,父は格安SIMスマホに関して,私ほどメリットを感じていないようだ。というのも,docomoユーザーだったとき父は,携帯で困ったことがあるとよくdocomoショップに行っていた。私も付き合って何度か行ったことがあるが,docomoショップ店員の対応はとても気持ちがよい。嫌な思いをしたことは一度もないし,問い合わせの電話窓口の人もきれいな言葉遣いで親切・丁寧に対応してくれる。今契約しているIIJMIOは,大手キャリアのように独自の店舗を持たないので,父的には相談窓口がなくて困っているようだった。もちろん電話やHPからの問い合わせは受け付けているし,HPの「よくあるお問合せ」もよくまとまっているが,父にとってはハードルが高いようでそのしわ寄せは全部私にふっかかっている。そんな父の様子を見ている母は,docomoから変えるつもりはないと言い張っている。うちの親の場合,そのサービスや親しみやすさ,楽さにお金を払う価値を見出しているのだろう。
何に価値を置くか―選択の際の最重要の問いである。