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2018/12/04

コーチング関連本を読んでるよ Week 4

コーチング関連本,122冊読了しよう企画をやっております。

◇「やってみよう!コーチング―8つのスキルで子どもの意欲を引き出す」石川尚子
著者が高校生に対して行った,高校生向けのキャリア相談の事例がたくさん盛り込まれた内容。傾聴,承認,質問,Iメッセージ,リフレーミング,フューチャーペーシング等のコーチングのスキルが,事例を交えながら生き生きと紹介されている。
「相手の可能性を信じる」。このスタンス・あり方を著者は実践しているのが伝わってくる。だからこそ,高校生は著者に対して心を開き始めるし,何かをやろうという気になれる,頑張れる。信じてくれる人がいるということは,どれだけ心強いことだろう。私の好きなアニメ「ユーリ!!! on ICE」の7話はまさにそういうことなのだよ。極度のプレッシャーに潰されそうな勇利くんがコーチのヴィクトルに泣きながら訴える「僕が勝つって僕より信じてよ。黙ってていいから離れずにそばにいてよ」。当時の私の気持ちと相まって,初めてこのシーンを観たときからずっとずっと神セリフだと思っていたが,コーチ,教育者はこの言葉を真摯に受け止め,「信じる」ことを実践していくことが求められると思う。

◇「自分を変える習慣力 (Business Life 1)」三浦将
良い習慣を身につけることから自己変革を始めよう,ということで,習慣を身につけるためのtipsが丁寧にわかりやすく書かれている。企業の人材育成や組織開発,「習慣力」を身につけてもらうためのコーチング等を行っている著者による本。心理学関連の知見も盛り込んで理論にも触れているが,あくまでも実践を重視する三浦さん。知らない→知っているへ。知っている→できるへ。できる→やっているへ。習慣とは,それをすることが当然だと自動化されている状態,つまり,やっているの状態である。そもそも習慣を身につけることはそう簡単ではないことを主張しつつ,新しい習慣を身につけるための,取り組みやすいほんとに小さな第一歩を教えてくれる。
この本を読んでいて,個人的に身につけたい習慣が出てきて取り組み始めた。亀の歩みでも日々実践あるのみ。

◇「相手を変える習慣力 (BusinessLife 6)」三浦将
今回は,「相手を変える」ことに目的が置かれている。先の著書はセルフコーチング色が強かったのに対して,今回のは相手へのコーチング色が強い。といっても,承認,傾聴といった,コーチングの超基本事項を丁寧に話すことをメインとしており,そういうことが習慣になっている自分になること,そしてその自分と接するから相手も変化していく,という意味で「相手を変える」と言っている。決して強制的に相手を変えることをするわけではない。
「相手へのレッテル貼り」についてが印象に残った。人はついつい相手のことを勝手に解釈してしまう。だから「相手の現在の状態と相手の本質を切り離す」。また,相手がいることを想定して会話を再現し,そのあと,座る位置を変えるなどして相手の位置に身をおき,先程の言葉を浴びせられたときの感情や浴びせている自分がどう見えるかを観察する。そういうのを通して相手への思い込みを減らしていく。これもまた積み重ねあるのみだな…。

◇「才能スイッチ」三浦将
潜在意識を活かすためにリフレーミングを行うこと(認知のゆがみを修正していくこと),さらには創造性を生むための手法や高パフォーマンスの組織をいかに作っていくか等について書かれている。コーチングの基本姿勢ほか,著者の考え方のベースになっているアドラー心理学の内容も見られる。
潜在意識は,著者によれば,顕在意識を凌駕する力がある。そして,潜在意識の最大の欲求は「安心安全」。安心安全を脅かされたくないがゆえ,潜在意識は現状を変えることや変化することを嫌うという。つまり、潜在意識が安心安全を感じている状態を維持したまま気づきを起こしたり,行動を変えていかなければ,潜在意識の抵抗に会い,骨折り損になるうえ,劣等感等のネガティブ感情が増す結果となる。
ちなみに,潜在意識が危険を感じる状態とは,過度なストレスやプレッシャーのある状態・環境,悲観的になっている状態,勇気がくじかれている状態とのこと。自身ではリフレーミングによって,対人ではそういう状態にさせないような接し方をすることで潜在意識は守れる。 

◇「コーチングのプロが教える 「できる自分」を呼び覚ます一番シンプルな方法」三浦将
今回のは,自己肯定感に関する内容。日本人の自己肯定感の低さはよく言われていることだが,著者は,自己肯定感は元々どんな人にも十分に備わっているというスタンスをとる。それが生きていく中で,教育や文化などの環境要因によって削られていく。「~でなければならない」という思い込みは,自己肯定感を低くする大きな要因になるとのこと。それがその人を苦しめる。ということで,自分の中の思い込みをあぶり出し,リフレーミングし,リフレーミング後の行動を習慣化していくことで自己肯定感を徐々に高めていきましょう,と提案する。これまでの著者の本に書かれていたことの核となることを抽出し,それらにさらなる説明と新たな行動提案を加えた内容だった。行動を起こす前のマインドの問題を詳しく扱っているので,個人的にはこれまでに読んだ4冊の中でいちばんオススメ。
本書には自己肯定感の低い人の7つの特徴がまとまっているのだけど,身に覚えがありすぎてヒィィ……となったよ。ま,でもこれから変わっていけばいいのだしね。

◇「チャイルド・スタディ・コーチング―成績向上のための新しい秘密」ペガサス・プランニング
パソコン学習るコーチング兼学習のさせ方本。その子の習熟度に合った学習を自主的にさせるためにはどうすればいいか,が著者たちの経験に基づいて書かれている。
著者が大事にするのは,問題を解いたりノートにまとめたりするアウトプット学習である。分からない問題が出てきたら,分かるところまで戻って問題を解き理解していく。ノートに書くこと自体が学習になり,それを使って復習させる。
また,著者が塾のロールモデルとした松下村塾についてもページが裂かれている。松下村塾では塾生一人一人に合った臨機応変なものであり,内容や時間は塾生主体。先入観を捨て,塾生と平等な立場で接する,褒め上手でありつつ叱ることも徹底してなされる,塾生同士を競わせる,というのも松下村塾の特徴とのこと。

◇「対人援助のためのコーチング―利用者の自己決定とやる気をサポート」諏訪茂樹
医療・福祉現場で働く人をターゲット読者としたコーチング本。教科書・マニュアル的な要素が強い。事例もやや紋切り型感がある。著者は,開かれた質問(yes, noで答えるタイプではない質問)こそがコーチングの最も大切なことという。
プロセスレコードの手法(コーチングで行った会話を書き出し,複数人でその会話を振り返る)は自身のコーチングの振り返りや改善に使えると思った。

◇「コーチングの技術」菅原裕子
子育てコーチング本を書いている著者による,組織で行うコーチングに関する本。菅原さんの子育て本はこれまでに3冊読んだが,対大人向けコーチングということで趣は異なるものの,こちらもわかりやすく書かれている。
相手の話を,相手の意図を組んでそれを殺さないようにしながら聞くことは本当に難しい。相手の答えを聞く前に話し始めたり,意見を押し付けたりしてしまうこともしばしば。筆者の言葉を借りれば,聞くことの「待つ態勢」から「攻め態勢」になってしまうのだ。この本では,親子の会話を例にとりあげてさまざまな「攻め」パターンの反応を提示している。質問型・脅迫型・非難型・否定型・詮索型・ごまかし型・肯定型・説教型・命令型・忠告型・激励型…。私もついついやってるよなと身につまされる。そして,自分が誰かからそういう反応をされたときのことを思い出して,あぁ確かにすっきりしない気分になるよな…と思う。著者は,コミュニケーションの本来の目的は「相互理解」だという。そして,どういう反応・質問をするのが「相互理解」を促すのかを教えてくれる。

◇「怒ってばかりの子育てが変わるコーチング」最上輝未子
コーチングを取り入れた子育てで,イライラから抜け出そう!という,ママ向けの子育てコーチング本。著者はプロコーチである。
この本では,アサーティブコミュニケーションにも触れている。著者によれば,アサーティブコミュニケーションとは,「相手の権利を侵害することなく,自分はどうしたいのか
,何が必要なのか,そしてどう感じているのかを,相手に対して,誠実に,率直に,対等に,自信をもって伝えることのできる,コミュニケーション方と方法論のこと」。「子育て時には,親が自分の感情を整理して,伝えたいことを率直に,子ども対等な関係で伝える必要がある」。そのためには,事実と感情を分けること,特に,自分の一次感情(その出来事があった直後に沸き起こってきた感情)を的確に掴んでそれを率直に伝えることを勧めている。
アサーティブコミュニケーションは,何も子育て場面に限ったことではないよなと思う。表面的ではない人間関係を築きたいなら,対人全般で有効だろう。ただ経験上,一次感情は掴むのも,それを人に伝えるのもどれだけの勇気がいることか…,と最近思っている。

◇「コーチングのプロが教える質問の技術」 齋藤 淳子
コーチがクライアントに適切な質問を投げかけることは,コーチングのプロセスにおいて軽んじてはいけないことの一つである。クライアントは,その質問によって考えることをし始め,それは次の行動へとつながっていくからだ。そういうわけでこの本は,コーチングにおける”質問”をメインテーマとし,質問の種類や質問の仕方などを会話例を紹介しながらまとめている。
質問に関していろいろ書いてあるが,つまるところ,”相手のことを知ろう”という気持ちと”相手は答えを見つけられる/考えられる”と思う気持ちを根っこに置き,そこから放たれた質問が望ましい質問と解釈できる。

◇「チームリーダーのコーチング 基本とコツ」本間正人
以前読んだ,「図解 コーチングの「基本」が身につく本」とほぼ等しい内容。組織におけるコーチング本。端的にまとまっていてわかりやすい。
本間さんの本は,GROWモデルが登場する。GROWモデルは,コーチングステップを表している。クライアントはコーチングプロセスにおいて,G(goal)を明確にし,R(reality)を把握する。そしてGを達成するための(resource)を見つけ,O(options)を考える。そして,W(will)を確認しつつ実行へ移す,という流れである。ちなみに,選択肢を考えるときには,過去で1番上手くいった方法や,まだ試したことのないやり方,何かと何かの組み合わせ,逆に考えたらどうなるか……,こんなことはありえない!という極論,最もオーソドックスな方法とは……といったことを考えてみるのも手のようだ。コーチは,それぞれのプロセスにおいてクライアントとコミュニケーションをとり,”行動させる”。GROWモデルは,もちろんセルフコーチングでも活用可である。

◇「<【図解と実例】「初歩」からわかる!コーチング」本間正人
先に読んだ,「チームリーダーのコーチング 基本とコツ」と「図解 コーチングの「基本」が身につく本」とほぼ等しい内容。
この本に書かれていたほめると叱るについて少し取り上げると,著者によれば,ほめる=「事実に基づいて,本当のことを伝えること」で,叱る=「然るべきビジョンを示す」とのことである。ほめるとおだてるは違う。あくまでも事実を伝えるのが褒めの基本だそうだ。ということは,相手のことをよくよく観察し,相手の行動をやって当然,出来て当然というふうに考えないように心がけなければ。自分にとって出来ることだとなかなか難しいことではあるが。そして,叱ると怒るも似ているようで異なる。怒るのは感情的な行為であり,相手の行動を止めてしまうらしい。だから,ダメ出しではなく,うまくいっている状況が頭の中に描かれるように伝える。これが叱ることとのこと。ただし,フォローは忘れずにとな……

51/122 読了