コーチング関連本,122冊読了しよう企画をやっております。ついに残り30冊となりました。
◇「仕事は「外見」で決まる! コーチングのプロが教えるプレゼンスマネジメント」鈴木義幸
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目線,相手との距離,話し方,顎の位置,姿勢などのノンバーバルな要素は,コミュニケーションの印象に大いに影響する。だから,それらをコントロールし,相手に誤解を与えないように,また,良い印象を与えられるようにしていこう,という目的で書かれている本。どのようなノンバーバルコミュニケーションが良い印象を与えるか,そして,どのような練習によってコントロールすることができるようになるか,がまとめてある。
個人的に練習したいのは,眼のコントロールと話し方。人ともう少し目線を合わせて話をするようにしたいし,言いたいことを分かってもらい,共感してもらいたいから。
◇「世界を変える思考力を養う オックスフォードの教え方」岡田昭人
オックスフォードの教育は,チュートリアルが主流。教員と学生が対話する中で, 知識や理解を深めていくという。 チュートリアルでは まず教員から自分が選んだ文献について えられた知識や それが自分の研究テーマとどう関わってくるかを尋ねられる。 一週間あたり最低でも5から10点の文献を読み込み知識を吸収すること, そしてそれをもとにエッセイを書くことが求められるとのこと。 次に 自分の書いたエッセイをもとにして,教員からの質問にすべて答えなければならない。 質問はあらかじめ与えられていた課題に関するものである。 例えば言葉の定義やそのように考えた根拠やデータ,批判的な議論がなされていないなどの指摘を受ける。 次の時間が終わると, 今回のチュートリアルで何を得たかや今後どのような展開をするかについて教員と学生は話し合いを行う。 これは討論ではなく 互いに協調する形での意見交換とのこと。
またオックスフォードでは,常識を打ち破る思考について日々訓練されているようだ。 それは,常識と思われることの真逆のことを考える→ 常識によって導かれている行動を批判する→ 常識を批判する場合の対策を考える→ 新しい常識の構築と効果の検証,という順でなされる。
また,3人1組で議論させる授業では,最初の1人は意見を述べ,2人目は1人目の意見を批判し,3人目は2人の意見を批判する。そして,最後にクラス全体で何を議論したかを話し合うという。 ”批判することは議論を深めることである”ということが 腹落ちしていないとなかなか難しいのではないだろうか。 そしてそれを楽しめるかどうかも。
◇「上手な教え方の教科書 ~ 入門インストラクショナルデザイン」向後千春
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英・オックスフォード大学大学院出身の著者による,オックスフォード大学での教育の仕方やオックスフォードの文化(どういう人が集まっているかなど)を紹介している。オックスフォードの教育は,チュートリアルが主流。教員と学生が対話する中で, 知識や理解を深めていくという。 チュートリアルでは まず教員から自分が選んだ文献について えられた知識や それが自分の研究テーマとどう関わってくるかを尋ねられる。 一週間あたり最低でも5から10点の文献を読み込み知識を吸収すること, そしてそれをもとにエッセイを書くことが求められるとのこと。 次に 自分の書いたエッセイをもとにして,教員からの質問にすべて答えなければならない。 質問はあらかじめ与えられていた課題に関するものである。 例えば言葉の定義やそのように考えた根拠やデータ,批判的な議論がなされていないなどの指摘を受ける。 次の時間が終わると, 今回のチュートリアルで何を得たかや今後どのような展開をするかについて教員と学生は話し合いを行う。 これは討論ではなく 互いに協調する形での意見交換とのこと。
またオックスフォードでは,常識を打ち破る思考について日々訓練されているようだ。 それは,常識と思われることの真逆のことを考える→ 常識によって導かれている行動を批判する→ 常識を批判する場合の対策を考える→ 新しい常識の構築と効果の検証,という順でなされる。
また,3人1組で議論させる授業では,最初の1人は意見を述べ,2人目は1人目の意見を批判し,3人目は2人の意見を批判する。そして,最後にクラス全体で何を議論したかを話し合うという。 ”批判することは議論を深めることである”ということが 腹落ちしていないとなかなか難しいのではないだろうか。 そしてそれを楽しめるかどうかも。
◇「上手な教え方の教科書 ~ 入門インストラクショナルデザイン」向後千春
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向後さんには,大学時代に彼のサイトにお世話になった。統計や三角ロジックをだいぶ噛み砕いて教えてくれたからだ。本著も非常にわかりやすい。イラストを多用し,トピックごとの説明は完結,章末に確認テストがあるので理解度を自己評価できる。行動心理学・認知心理学・社会心理学の知見が散りばめられている。
◇「あなたを活かすコーチング―いつも「うまくいく人」の会話術」吉田典生
コーチングスキルとはどんなものかを,日常の会話や自身がコーチとしてどう対応したかのケーススタディなどを交えながら説明していく内容。マニュアルらしさはなく,コーチングってこんな感じか!という雰囲気を掴むのによいと思う。
自分と相手は違う,それぞれの相手に響くコミュニケーションを考え生み出していくこと,人が頑張るのには他人からの受け止めやサポートがいる,人は演じる動物である,を心に留めておく。
◇「コーチングのすべて――その成り立ち・流派・理論から実践の指針まで」ジョセフ・オコナー,アンドレア・ラゲス
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コーチングの歴史に始まり,世界で展開されているコーチング手法のいくつか,人間の発達,異文化間でのコーチング,コーチングの未来などについて述べた本。タイトルどおり,コーチングに関してこれまで読んだどの本よりも多くの内容を扱っている。これまで読んだコーチング本で,その手法に細かな違いがあることは分かっていたのだが,あるものはある流派を踏襲しており,あるものはその人独自のものなんだろうな,ということが分かって,私の中のコーチングに関する知識基盤を補強していくれるような本であった。とはいえ,全体を通して厚みのある内容なので,折に触れて読み返したいと思う。
◇「部下の行動が1カ月で変わる! 「行動コーチング」の教科書」石田淳
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通常のコーチングは,クライアントの気持ちを高め,前向きにやる気にさせることは可能だが,目標達成という結果にどうも結びついていないんじゃないか?と主張し,結果を出すためのコーチングを提唱する。著者は,アメリカで行動分析を基にしたマネジメントを学んでおり,クライアントを”行動させる”ことに主眼を置く。行動して,結果が出て,だから,また行動するという好循環を回すことで成長を促すのである。主張も手法も明確で分かりやすい。肝は,目標の裏にある動機づけ条件を正しく把握すること,目標達成のために必要な行動は,クライアントがちょっと頑張ればできるくらいの行動まで細かく細かく分解し,その行動をひたすらこなしていく。通常のコーチングでは行わないことの多い,どんな行動をすればよいか等のアドバイスも行う。つまり,行動するまでにクライアントがぶち当たるであろう障壁(何をしたらいいかわからない,自分にはそれができるとは思えないなど)をことごとくつぶし,実際の行動へと促すわけである。それでも行動しないとしたら,それはもはや動機づけ条件が誤っているということだ。また,行動したところで目標達成していないのだとしたら,それはすべき行動が間違っていたということである。と,結果が見えるから検証もしやすい。
共感できる内容であった。
◇「潜在能力をひきだすコーチングの技術」ジョン・ホイットモア
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ティム・ギャルウェイのコーチング「インナー・ゲーム」の流れを組んだコーチングについての本。コーチングは,クライアントに主体性と責任を持たせるための手段とする。いずれもクライアントから生まれるものであり,他人からの強制はできない。そして,この2つを補完するのが「意識」である。問題に関連する情報を収集して知覚し,どう関連するか判断する,自分が経験していること,自分の身体の感覚を認識する,また自分の欲望や感情によって知覚がどう歪められるかを認識する…。要するに,現実の正確な把握である。意識を十分に稼働させることで,主体性は保たれる。よって,クライエントが自身の意識を高め,責任を引き受けるように,質問や行動計画づくり,態度でサポートしていくのがコーチングである。チームコーチングに関しての記載もあり。組織内で成員の意識が帰属→自己主張→協力へと成長していく,というのを学んだ。
正直読みづらい本であった…。
◇「奇跡のコーチング クラウディオ・ラニエリ伝記」ガブリエル・マルコッティ,アルベルト・ポルヴェロージ
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イギリスのサッカーチーム,レスターを優勝させた,クラウディオ・ラニエリの歩みをまとめた本。幼少期に始まり,選手時代,選手兼監督時代,監督時代と時系列で彼のエピソードをまとめている。著者はどちらも記者である。
欧州サッカーに門外漢の私が読むには難儀な本であった…。大量のカタカナの名前やサッカーの試合の展開など,内容のイメージ化があまりにもできなすぎて,流し読みになってしまった。なのでろくなコメントができない。
欧州サッカーに門外漢の私が読むには難儀な本であった…。大量のカタカナの名前やサッカーの試合の展開など,内容のイメージ化があまりにもできなすぎて,流し読みになってしまった。なのでろくなコメントができない。
◇「コーチング・バイブル―本質的な変化を呼び起こすコミュニケーション 」ヘンリー・キムジーハウス,キャレン・キムジーハウス,フィル・サンダー
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こちらの本,今回読んだのは3rd edition なのだが,実はこの企画を始めたばかりの頃に(おそらく)前の版を読んでいた。結構内容が変化している,というのが読後の印象。前の版では、自分の成長を妨げる「グレムリン」の存在が私にとってはとても印象的だったのだが,今回の版では「グレムリン」という言葉は出て来ず,ほぼ同じ概念を表す言葉として「サボタージュ」という言葉が登場した。で,「コーチングのすべて」を読んだ今,やっと私の理解が追いついたのだが,こちらの本は、コーチングの中でもCo-Activeコーチングと呼ばれる流派の考え方や手法をまとめたものである(前の版を読んだときには、コーチングの他の流派との絡みで捉えていなかった)。Co-Activeコーチングの基本は,クライアントとコーチの関係は,クライアントの目的を満たすことを目的として結ばれた対等なパートナーシップ(同盟)だということ。ここをベースに,人生における充実感(フルフィルメント),欲望や行動におけるバランス,クライアントに変化が生じるまでの一連のプロセスに着目して,コーチングを展開していく。コーチングに必要なコーチのスキルは,傾聴・直感・好奇心・行動と学習・自己管理である。
Co-Activeコーチングでは,クライアントの問題解決にのみ焦点を当てるのではない。その問題や課題がそのクライアントの人生とどのように関わっているのかといった,その人自身やその人の人生などその人全てに着目していく。また,クライアントは,自身の価値観に沿って生きることでの充実を得られるようサポートする。これらのことは共感できるポイントであった。
◇「コーチング一日一話 今日から始める「気づき」の365項目」青木安輝,小野仁美,髙原惠子,本間正人
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日めくりカレンダーのように,1日に1つ,コーチングに関する小話を提供する本。4人のコーチが3ヶ月分ずつ担当しており,文体や内容にそれぞれのコーチのカラーが反映されているのがまた面白い。他者に対してコーチをしている人も,自分で自分をセルフコーチングするときにも参考にできるtipsがたくさんある。それぞれがストーリー仕立てになっているのでまとまりがあって読みやすい。ただ1話の分量は,新書サイズ半ページで収まるくらいの量で少なめ。なので,しっかりじっくりコーチングについて学ぼう!とするときよりも,基礎的なことを確認したい,要点を知りたい,ちょっと息抜きしたい,ときなどに手に取るとよいかと思う。102/122 読了