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2019/12/27

シロイルカめぐり ―名古屋港水族館に行ってきたよ!

シロイルカを好きになってから,シロイルカのいる水族館を訪問している。シロイルカのいる水族館は日本に5つ。そのうちの1つ,名古屋港水族館に先日行ってきた。おそらく,ここの水族館が日本で一番多くのシロイルカを飼育している。その数なんと6頭!そのうち2頭はここの水族館で生まれたらしい。おっきなプールで何頭ものスイスイ泳ぐ姿を見られるなんて至福の時間確定じゃないか…ということで,期待MAXで訪れた。

餌を待つウミガメ
シャチのアース
名古屋港水族館は北館と南館に分かれている。北館にいるのはシロイルカとイルカ,シャチ。南館には魚類を中心に,ペンギンやウミガメなどもいる。水族館の隣にウミガメの研究施設があるからか,ウミガメの種類も数もこれまで行ったどの水族館よりもいた。また,ここの水族館は,今まで行った水族館の中でいちばん教育・研究に力を入れているなという印象。北館には鯨類について,その系統分類や祖先,骨格,社会でどのように鯨類が扱われ,受け入れられているかの歴史資料の紹介などが展示されているけっこう広いエリアがあり,鯨類のことを学ぶことができる。また,鯨類の研究者による,最近の研究のポスターなども展示してあり,ここの水族館の生きものたちが学術的にも協力していることが伺える。

さてさてお待ちかねのシロイルカ!北館の入り口を入って左側にある大きな水槽で悠々と泳ぐ姿が目に入ってきた。この日この水槽にいたのは3頭だろうか。くるくる回ったり,人のほうに近づいてきたりしながら元気いっぱいに泳いでいた!

ここの水族館では,シロイルカのイベントとしてトレーニングの様子を公開している。1日に数回あり,私は2回ほど参加してみた。公開トレーニングでは,餌をもったトレーナーが,それぞれ1頭ずつトレーニングを行う。今回トレーニングをしていたのは,ニコ(♂),タアニャ(♀),ナナ(♀)の3頭。トレーナーは体や笛を使って何かしら合図を出し,それにシロイルカが応え,ヒレを振ったり,くるくる回ったり,水をピューと吹いたり,いろんな声で鳴いたり,ジャンプしたり,マイケル・ジャクソンさながら?のムーンウォーク的なものを見せてくれたりする。投げたボールを取りに行くトレーニングでは,ニコが自分のために投げられたボールだと思って勘違いして取ってきてしまい,もともとトレーニングされるはずだったタアニャがちょっと困った感じで周りをウロウロする,といった様子も見られた。体には脂肪がたくさんついていて,大きく重いからか基本すばしっこい動きやアクロバティックな動きはできない。もったり動いているのがなんとも言えず可愛い~~。そして,どのシロイルカも相変わらずのつぶらな瞳で人に懐いている様子がとても可愛い。特にナナ(まだ子ども。体がまだ少し灰色だ)はトレーナーのお兄さんが大好きな様子。べったり甘えているように見えた。ナナは頭の上から輪っかを出すエンジェルリングも作って見せてくれた。

今回のトレーニングでは,体温を測っている様子も見ることができた。トレーナーの合図でくるっとお腹を出して,肛門部分に長い管を入れられる。じっとしているところを見ると,痛みとかはないんだろうな。
トレーニングの後もしばらくプールで観察していると,ときおり顔を出してくれた。こっちを見てくれた。

今回もシロイルカの可愛さを満喫できる癒やしの時間だった…。シロイルカのいる水族館めぐり,まだ行っていないのは「しまね海洋館アクアス」のみとなった。近いうちに行きたいな。

かくれんぼ名人!
イルカのパフォ―マンス
温かいところでも平気なケープペンギン

深海のお仲間

2019/12/15

宝石に関する情報収集あれこれ

先日のブログ記事(https://yukiron.blogspot.com/2019/12/blog-post_4.html)にも書いたように,最近宝石を見るのが好きだ。それで,宝石関連の情報をいろいろと探っていたところ,ナイスタイミング!ちょうどテレビで宝石探しの番組やるし,ミネラルショーも開催される。しかも,書籍も調べてみると,宝石関連本は少ないながらもしっかりした内容のものがけっこうあり。そういうわけで,最近触れた宝石情報についてまとめておきたい。

まずは,NHKでやっている番組,世界はほしいモノにあふれてるの宝石回,「世界にひとつの宝石を探す旅 オーストラリア」https://www4.nhk.or.jp/sekahoshi/x/2019-11-14/21/2235/1942066/)。ジュエリーデザイナーの女性が,香港やオーストラリアに自分の作るジュエリーのための宝石を探しに行く回。香港は,翡翠が有名でたくさんの翡翠が売られている様子が出てきた。翡翠もいろいろな色がある。そういえば,もう10年以上も前に香港行きのパックツアーに参加した際,翡翠屋さんへ行くことが行程に含まれていたっけ…。オーストラリアでは,オパールの採掘現場に訪れ,採掘された様々なオパールを見ていた。私はこのときまでオパールをちゃんと見たことがなかったのだが,石自体の色も複数あるし,角度によっていろいろな色の光が見える。とても個性的な石だ。ブラックオパールはかっこよくもある。ジュエリーデザイナーの女性の方は,本当に真剣に石を選んでいたが,共感できる。一つも同じものがないから,こだわって選びたい。そして,実際に掘っている現場や研磨している現場の映像も見ることができて,どのようにして石がジュエリーとして私達の手元に届くのかを垣間見ることができた。

続いては,ミネラルショー。ミネラルショーは,鉱物の展示会だ。化石から宝石まで,国内外の鉱物関連会社が出展する。初日に訪れてみた。出店者も多いが,お客さんも多い。業者の方もいるのだろうが,個人で来ている人も多そうだ。多くの人が,お店の前に張り付き,石を熱心に観察して選んでいた。お気に入りの石を見つけた人の中には,それでオーダージュエリーをお願いしている人もいた。いろんな石が見れるかも!と思って行ってみたはいいものの,知識がなさすぎてあまり満喫できなかった…。ということでそんなに長居せずに退散。やはりこういうものは,知識や経験があるほうが断然楽しめるよね…。

ところで,宝石について少し知りたいなと思って目を通した本もある。一つは,阿依アヒマディの「アヒマディ博士の宝石学」。理学博士で宝石学が専門の博士が,宝石はどのように作られるかや,主な宝石の特徴・産地について解説する内容。キレイに研磨された宝石のほか、原石の写真も多数掲載している。同じ名前の宝石なのになぜ複数の色があるのかの疑問、本書を読んだら、ざっくりとではあるが解決した。つまるところ、その石に含まれる原子の量の差異である。Feが含まれるとこの色寄り、Mgが加わるとあの色寄り、みたいなのがあるようだ。でも、化学式は変わってないから、きっとホントに微妙な差異なのだろうな…。
そして、人工的に作られた合成ダイヤモンドや,宝石に熱処理が加わるとどうなるかなど,一見しただけでは絶対にわからないであろう違いについてもいろいろ教えてくれる。
また,博士が実際に訪れた採掘現場も写真付きで紹介。地元の人が手作業でやってるとこも結構あり、こんなところからホントに出るの!?みたいな雰囲気のところもあり、宝石を見つけるだけでも大変なのに、そりゃ質のいい宝石が出たら値が上がるよね…と実感です。
パイロープガーネットの指輪
個人的には、私の誕生石でもあるガーネットについて、概要を知れたのがよかった。一口にガーネットと言っても、いろんな色のものがある(化学式に少し違いがあり、種類が分かれています)。個人的には赤系統のパイロープと、オレンジ系統のスペサルティンが好きだな。
タンザナイトの青紫色の輝きもとても美しかった。


それから,こちらの本も忘れてはいけない!「宝石と鉱物の大図鑑」。 この本は,すごいです。こちらもフルカラーで,440ページの厚さ!約1万個の宝石を所蔵している米スミソニアン博物館でも知られるスミソニアン協会が監修だ。鉱物とは何か?から始まり,数多くの鉱物(元素鉱物,宝石,生体起源のもの,岩石も)がたくさんの写真とともに紹介され,世界的に有名なジュエリーの写真もある。そして,そのジュエリーにまつわる人物や歴史もともに紹介されている。こういうの,実は私は知りたかった。科学系の内容だけだと,私には辛いのだ…
とにかく,宝石・鉱物の基本はこの1冊で十分なのでは!と初心者の私にも思わせるほどの内容。この本は,太陽光の差し込む明るい部屋で,ゆったりと過ごせるときに閲覧するのがいいと感じる。そういう場所・ときでないと,この本は味わえないだろう。通っていた大学の図書館に戻りたい気分だ。

というわけで,宝石に興味を持ってから遭遇した,いろいろな宝石情報ソースについてまとめてみた。宝石は値が張るのでとても買えそうにないが,いろいろなソースのおかげで目で楽しむこと,読んで楽しむことはできるのだ!

2019/12/04

漫画記 二ノ宮知子「七つ屋志のぶの宝石匣」

最近,宝石に興味がある。いろいろな色で美しく輝く石たち。同じ名前の宝石でもいろいろな色があり,形があり,輝き方があり,ああ自然の中で作られたものなんだと実感する。見ていて飽きない。これまで宝石なんて全く興味がなかったのだが,二ノ宮知子さんの「七つ屋志のぶの宝石匣」を読んでいたら,宝石についてもっと知りたい欲がムクムクと湧き上がってきた。既刊は現在13巻,ストーリーは継続中だ。

この漫画は2つの話が並行して流れていく。舞台は銀座に店を構える老舗の質屋「倉田屋」。そこの孫娘である女子高生の志のぶは,宝石から気を感じることができる,という力を持っている。その力を使いながら,質屋にジュエリーを持ち込んだお客さんや志のぶの周りの人たちの間で起こるちょっとしたトラブルやいざこざを解決していく,というのが1つの話。宝石やジュエリーは,その持ち主の人生や日常と絡めて描かれる。濃いキャラクターや人間臭いキャラクターが多く,毎話ごと笑ってしまう。それに人情話も多く,読んでいて温かい気持ちになる。
もう1つは,志のぶの(一応)婚約者である顕ちゃんの消えた家族の謎を解いていく話。顕ちゃんは倉田屋の質流れ品なのだ。顕ちゃんの祖母は,子供の顕ちゃんを倉田屋に預け,その後一家は離散,家も焼けてしまった。顕ちゃんが覚えているのは,一族に繁栄をもたらしたという鳥の内包物のある赤い石。その石を探すため,高級ジュエリー店の社員になり,友人のジュエリーデザイナーの鷹さんや宝石バイヤーの虎徹とともに消えた家族の謎を追っている。この2つの話が絡み合ってストーリーを成している。そういうわけで,1話完結のコミカルな話としても楽しめるし,ちょっとシリアスなミステリーとしても読める。
また,合成ダイヤモンドや宝石鑑定,質屋業界の競り,押し買いの話など,宝石やジュエリーを取り巻く現実についても描かれており,門外漢だった私には,へ~の連続だった。

ストーリー中にはたくさんの宝石が登場する。モノクロだから漫画で見た目を楽しむ,ということはできないが,その宝石に関する歴史や特徴などがけっこう詳しく描かれているから,実際にそれを見てみたくなる。だから新しい宝石が出てきたとき,私はよく本やネットで検索している(笑)思えばこれは,二ノ宮さんの別の作品である「のだめカンタービレ」を読んでいるときもよくやっていた。登場するクラシック音楽がどういうものか聴いてみたくて,よくYouTubeで検索し聴いていた。それでますますクラシック音楽が好きになったものだ。また,漫画に登場するジュエリーデザイナーの鷹さんは,アンティークっぽいデザインのジュエリーが好みで,そういうのを作っているという設定で,このジュエリーは○○時代の~みたいな話がときどき出てくる。気になったものはやっぱりネットなどで調べるのだが,デザインの特徴や違いを知るのも楽しいし,宝石やジュエリーが歴史の中で,その時代の人や持ち主にどう絡んでいるのかを感じるのも面白い。

二ノ宮さんの作品は,のだめの他にも,好きな人のために農業を頑張る女の子が主人公の 「GREEN」も面白くて大好きなのだが,「七つ屋志のぶの宝石匣」の志のぶも「GREEN」のワコちゃんやのだめ同様,まっすぐ好きなことを貫く姿がいい。一本筋が通っているというか,他人に流されない何かを持っているというか,そういうところが好きだ。好きなものや好きなことは違うけど,そういう生き方に共感するし,読んでいて応援したくなる。

8巻あたりから,顕ちゃんの家族ミステリーのほうの話がけっこう騒がしくなってきていて,どんなふうに展開していくのか今後が楽しみ。そして,顕ちゃんと志のぶの関係がどうなっていくのかも気になるところ。

2019/11/26

本レビュー トッド・ローズ「ハーバードの個性学入門 平均思考は捨てなさい」

いろいろなことをカスタマイズできる時代になってきた。例えばウェブ広告。ユーザーがアクセスした履歴をもとに,そのユーザーが興味をもちそうなもの,購買につながりそうなものの広告を提示してくる。例えば飲み物。スターバックスやタピオカティー屋では,飲み物に好みのトッピングを加えたりして自分好みにできる。例えばパーソナル○○の類。利用者の体質や希望に合わせて痩せるプランを作り,二人三脚で支援してくれるトレーナーもいれば,利用者の好みや体型を考慮して服を選び貸してくれるサービスもある。そう,人はみんな違うのだ。そんな当たり前の事実をベースにしたサービスが増え,以前よりも多くの人が手軽に享受できる社会になってきた。

トッド・ローズ「ハーバードの個性学入門:平均思考は捨てなさい」は,平均主義から脱却し,それぞれの個の違いにもっと目を向けるよう促す本だ。19世紀に「平均」の考え方が生まれて以来,人はあらゆる場面で平均を使ってきた。平均的な体のサイズ,平均的な知能,ある年齢における平均的な行動,平均的な給与などなど。そして,平均から外れていると劣っていると判断されたり,何か問題が起こっているんじゃないかと感じてしまったり,はたまた平均に近づくべく努力したりと,人は「平均」という存在に踊らされてしまう。著者の専門は個性学。平均主義から解放され,個が個として評価され,判断され,個が自分の力を存分に発揮して充実した生活を送ることができる社会を求めている。

個性学は,バラツキの原理,コンテクストの原理,迂回路の原理,の3つの原理によって支えられているという。
バラツキの原理とは,人間の資質や能力にはバラツキがあるということ。体の大きさ,知性,走る速さなどあらゆる次元においてバラツキが認められる。コンテクストの原理とは,人の行動は特定の状況によって左右されるということ。人格的特性は人の行動の予測にほとんど役に立たない。だから,私は○○な性格だ,ではなく,私は○○の状況では○○に振る舞う傾向がある,などと考えるべきだ。また,人を評価するときにも,あの人は○○だ,ではなく,あの人は○○なときに○○のような行動をとる,といったデータをもとにすべきだ。迂回路の原理とは,どんなゴールを目指そうとも,そこにたどり着く道はいくつもあってどれも妥当であり,最適経路は個性によって決まるということ。スピードも順序も人によって異なる。

非常に共感できる内容だった。年を重ねるにつれてだいぶ落ち着いてきて,今となっては,「私は私だし」と開き直っているというか肝が据わってきた状態がもはやデフォルト,周りに煽られて不安になることもそうそうなくなってきたが,20代の頃は何年もの間,みんなと違うことの不安と恐怖が心の中でグルグルしていた。特に新卒で入った会社をやめてからはひどかった。また,周りで結婚が相次いだ時期,みんなの人生を素直に祝福するのが難しいこともあった。子どもの頃は,周囲の大人から特別扱いされるのがひどく嫌だった。どれもこれも,周り―といっても狭い範囲の知り合いや世間の常識などと比較して,自分のそこからの外れ具合を悲観したからである。
でも結局,自分が心から求めていることを達成したり手に入れたりすること,自分が好きなものを自由に愛でたり楽しんだりすること,あくまでも自分主体で自分の人生を作っていく,心地よいものにしていくことが私のすべきことだと今は思っている。そのために私は今日も努力する。

2019/11/18

シロイルカと遊んできたよ! @横浜・八景島シーパラダイス

八景島でシロイルカと遊べる!?これは絶対行くっきゃない!と思った。ただでさえシロイルカがいる日本の水族館は少ないのに,水の中に入って遊べるなんて…というわけで,八景島シーパラダイスの体験プログラムに参加してきた。シロイルカ,とても可愛くて,心和むとても楽しい時間だった…!

参加したのは,「シロイルカとあそぼう!」プログラム。着替えや説明なども含めると所要時間はだいたい45分。うち,実際に遊べるのは20~25分くらいだ。
受付を済ませ,ロッカールームに案内されて,まずは着替え。装飾品は全部はずし,胴付き長靴に着替える。魚屋さんが着ている,長靴のついたつなぎですね。そして,その上にジャンパーをはおり,さらにその上からライフジャケットを着用する。けっこう大掛かりな感じだったが,シロイルカと同じプールに入るので濡れないように,もし転んでも大丈夫なように万全の備え。こららの装備は全部施設側が貸してくれる。で,これからどんなことやるか,案内の人から軽く説明を受け,いざプールへ出発!

プールには二匹のシロイルカがトレーナーのお姉さんと一緒に待っていた。そのうち今回遊んでくれるのはクララちゃん。プールの浅瀬になっているところ(水深40cmくらいかな)付近で優雅に浮いていた。お姉さんの指示に従って,私もまずはプールに入る。少しだけ水の冷たさを感じた。また,長靴を履いている足は水圧による圧迫があり,少し不思議な感じ。浅瀬の先は水深4mとのことで,落ちないように慎重に移動しながらクララちゃんのすぐそばに立って,ふれあいタイムスタート。

ほっぺにチュー♡
まずはクララちゃんに触るところから。ぷにぷにのおでこや顔の部分,お腹,ヒレなどあちこち触れた。基本は柔らかい。脂肪がたくさんついているのだ。また,シロイルカは氷のある海を泳ぐため,ヒレは退化してしまった。でもヒレの名残みたいな,でこぼこで少し硬いのが背中にあった。そして,表面はところどころ傷があったり,肉割れみたくなったりしている。また,口の中は薄ピンク(ヒトと同じような色)でぷにぷにしていて柔らかい。歯は黄みがかった白で,見た目は尖っているものの,触っても全然痛くない。トレーナーのお姉さん曰く,餌を丸呑みしてしまうため,歯は食べるためのものではないとのこと。野生のシロイルカは獲物を押さえたりするのに使っているらしい。魚を口の中に入れると,大きな舌を滑り台のように魚がすべりおりて行って飲み込まれてしまう。その様子は見ていて面白い。シロイルカは餌を吸い込んで口に入れることもできる。軽く魚を握っていると,クララちゃんが近づいてきてスッと掃除機のノズルさながら吸い取るように魚を吸っていった(笑)
シロイルカには目の少し後ろに耳がある。小さな穴なのだけど,音を聞くことには使われていないらしい。シロイルカは,音の振動を骨で感知して聴いている。
また,頭の上にも少し大きめの穴。こちらは呼吸用。あと,鳴き声もここから出ている気がする。鳴き声は低いのとか甲高いのとか,エッジボイスみたいなのとかけっこう幅広くて,合唱でもできるんじゃないかという勢いだ。
この体験プログラムでは,シロイルカに芸を披露してもらうこともできる。既にトレーニングされている芸とその芸を出すサインを教えてもらい,さあ体験!ヒトが回るとクララちゃんも一緒にまわり,手をふると側面にあるヒレを振ってくれる。また別のサイン出すと首を上下に振ってくれる。輪っかを水面に向かって投げると,ささっと取りにいって,口に加えて投げた人のところまで持ってきて,人が輪をつかむと口から離し,渡してくれる。また,顔に少し水をかけると,お返しとばかりに口から大量の水をかけてくる(笑)そしてその後,アハハハと鳴き声を出し,まるでアホ~と笑っているみたいだ(笑)とにかくめっちゃ可愛い♡顔はびっしょり,口はプールの塩水でめっちゃしょっぱいけど,クララちゃんあまりにも可愛いので,もっと水かけっこしたかった…!

そんな感じでふれあいタイムは終了。当日出会った,同じプログラムに参加した方とお話しつつ,ロッカールームで着替え。ほんとにあっという間の時間で名残惜しかった…悲 でも落ち込むことなかれ,春夏シーズンは,シロイルカと泳ごうプログラムも八景島で実施しているのだ。来年はぜひこちらに参加したい!

ホッキョクグマの華麗な泳ぎ
八景島シーパラダイス,実は今回初めて訪れたが,ついつい見入ってしまった生き物は,ホッキョクグマとオタリアとウミウシ。ホッキョクグマが泳ぐ,くま掻きはなんか癒やされたし,オタリアはたてがみが勇ましくてなんかカッコよかった。ウミウシはいろんな種類がいて,これ全部ウミウシなの?って感じだった。それから,数種類のペンギンが泳ぐプールの前でしばし休憩していたので,どれが何ペンギンか,少し見分けられるようになったよ。 
そういえば,ドクターフィッシュも初体験した。そう,あの角質を食べてくれるというお魚です。手をいれた瞬間めっちゃ寄ってきてぱくぱくされた。なんともいえない不思議な感触だったのだが,きれいな手になったかは不明…(笑)それから,カピバラもいたのだけど,なんか癒やしだったな…。お尻可愛い。

シーパラさん,素敵な時間をありがとう~(^^)

カラフルなウミウシ
じっと見つめ合う
親子かな?
たてがみがクールなオタリアさん♂
ぼんやりしてるのかな?
絶滅危惧種のホシガメ

2019/11/08

本レビュー 千葉雅也「勉強の哲学 来たるべきバカのために」

「勉強の哲学 来たるべきバカのために」とても面白かった。勉強のプロセスをフランス現代思想,言語論と著者の経験をベースにして論じていく内容だが,私自身が勉強をしていてこれまでに感じてきたモヤモヤをすくい,答えのようなものを提示してくれ,また,親切丁寧に話を進めてくれるので置いてけぼりにされずに済んだ。この本はぜひ,これから学問を始めようとする高校生や大学生に読んでほしいし,むしろその頃の私が読みたかった。

著者の論理展開を追うために,原理編の内容を中心に今回はメモを作った。(本書は原理編と実践編から成っている)。なので,本の内容紹介はこちらから(クリックすれば拡大されます)。

ところで,私は勉強することが習慣化しているほうだと思う。私はなんのために勉強するのだろう?自分の興味のあることをもっと知りたいというのはある。でもそれと同時に,勉強をすることで少し生きやすくなるなという実感が出てきた。ようやく出てきた,と言ったほうがいいかもしれない。日々生きていて困ったときや悩んだとき,勉強によって培ってきたものが,生活での負担を少し減らしてくれるのである。そして,そういう勉強,つまり自分のリアルな生活に根付いている/リンクしている勉強のほうが続くし,深堀りされていく。勉強するだけ生きやすくなるのだから当たり前だ。
そのバリエーションは多岐に渡る。単純なものでいえば英語。ここ最近,ボキャブラリーを増やす必要があって2000語ちょっとの単語を意図的に頭にインストールしたのだが,そのおかげで英文理解するのが前より楽になったし,長文を読むこと,長時間集中して英語を聞くことへの抵抗も若干減った。また,英語でのアウトプットで使える単語が増え,幅が広がった。また,例えば人間関係。私の漫画好きは楽しみと勉強を兼ねている。漫画で描かれるあらゆる人間関係は,私のリアルな生活での人間関係で参考になることが多い。それは,リアルな生活での人間関係を別の視点で捉えることを可能にしたり,自分がどういう人間関係を求めているのか知るきっかけになったりする。また,人は何かに対してどのように感じたり考えたりするのか,自分のとった態度は相手にどう影響したのか,自分はどんな態度をとるべきなのか,などの収集,謎解き,シミュレーションの参考になることも多い。
また,勉強したことは上記したような直接的なつながりだけでなく,場や時をまたぐ間接的なつながりもある。どこかで勉強したことが,その分野以外で応用が効くことは多々あると実感しているし,リアルな生活で何かを体験したことで,だいぶ前に勉強したことがふと腹落ちし,それによってまた負担が減っていくこともある。

勉強は,混沌状態にほのかな光を与えてくれるようなものだと思う。勉強したからといってすべては明確にならない。でも,勉強をすることで少しだけ混沌とした状態が整理される。でもそれは一時的なもの。生きていれば混沌状態がデフォルトなので,勉強は続く。そんなわけで,私の勉強は続いていく。