今,哲学がらみの講義で提出するレポートを書いている。私は基本的にレポートを書くのが遅い。しかも今回は哲学がらみときている。講義の半分を理解できたかどうかすら怪しいのに,レポートを書かなければならないなんて酷である。しかし,他にもやることが多々あるためこのレポートにそんなに時間をかけたくない。どうにか早く終わらせられないかと考え思い至ったことは,「今あるものでどうにかしよう」ということだった。
私がレポートを書くのが遅い理由はいくつかある。まず,テーマが決まらないこと。先生が具体的なテーマを指摘してくれると非常に書きやすいのだが,「この授業で学んだことに関係することならなんでも」などと言われると困り果てるのがデフォルトだ。大抵は自分が日常的に体験していることの中で,授業で学んだことと関係ありそうなことから話をふくらましていくという方向性でいくのだが,ぱっとすぐに思いつくかというとそうでもなく,そこまでいくのに時間がかかる。思いついても書きにくそうだったら別のアイディアが出るまで待つので,また時間がかかる。テーマが決まった後は,関連する文献を集めることを始めるのだが,これでまた時間をくう。検索の仕方が悪いのか,はたまた私の疑問に答えてくれる文献が私が届く範囲にないからなのかは分からない。とにかく数冊集めようにもなかなか集まらない。しかし,テーマに即したレポートに使えそうな文献というのは探そうと思うとキリがないことが分かってきた。で,さあ書こうとなると,また書くのに時間がかかる。タイピングは決して遅くない。しかし,意見をまとめたり,書きながら文の構成を考えたり,適切は引用を入れ込んだりするのはけっこう骨の折れることである。結局一本レポートを書くのに,準備期間まで含めたら相当時間を費やしていることが分かる。
だがしかし,時間がないのである。だから今回は,上で述べたとおりになどやってられない。お題は困ったことに,「授業で学んだことならなんでも」のざっくり系。だが幸い,文献が最低一冊はある。この講義は一冊の本をもとに行われていたのである。なので今回は,この本を読んで直近でちょっと引っかかったところ(最初の頃に学んだことは記憶がうすれているゆえ)をテーマとすることにした。まずは,そのテーマに関する本文中の記述をまとめる。さらに,講義で学んだテーマに関する解釈と,自分の意見をまとめる。で,最後に必要があればそのテーマに関する文献(ネットに落ちている論文を少々にとどめておくつもり)に書いてあることを組み込む,という順で進めている。つまりは,読んだ本と参加した講義の内容から自分の意見をひねり出せ,今あるもので勝負せよということだ。本が難解,講義内容も難解,という状況だが仕方がない。理解できたところを中心にまとめ,理解できなかったところは触れないでおくか,なぜ理解できない買ったのかを書くことにしよう。どんなレポートになるのか心配だが,とにかくまとめる次第である。今日は,書き終わらせてから寝ることにする。